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The BIOHAZARD CODE:Veronica ORIGINAL STORY‏‎ is a short novelization of Resident Evil CODE:Veronica, written by Benny Matsuyama. It appeared in the BIOHAZARD CODE:Veronica Kanzenban Kaitai Shinsho guide. Due to the status of Studio BentStuff and the Famitsu-Capcom partnership, Benny Matsuyama's works are to be accepted as part of the mainstream canon.

Plot

Chapter 1: Rodrigo Juan Raval's Reflection (ロドリゴ・ファン・ラバルの回想)

Chapter 2: Steve Burnside's Hatred (ステイーブ・バーンサイドの憎しみ)

Chapter 3: Alfred Ashford's Perversion (アルフレッド・アシュフォードの倒錯)

Chapter 4: Nameless Prisoner's Recollection (名を失いし虜囚の記憶)

Chapter 5: Chris Redfield's Determination (クリス・レッドフィールドの決意)

Chapter 6: Claire Redfield's Sorrow (クレア・レッドフィールドの悲復)

Transcript

Chapter 1

ロドリゴ・ファン・ラバルの回想

    地下の囚管理室へと続く暗い階段を下りながら、男は自分がどうしてそこへ何かっているのか、その答えを見つけようとしていた。
    男の名はロドリゴ・ファン・ラバル。巨大製薬会社アンブレラのヨーロッパ支部・パリ研究所ビルの第三警備部隊長を務めている。いや、任されていたと言うべきか―止めどなく血の滲んでくる右脇腹を抻さえ、ロドリゴは自嘲気味に笑う。
    階下の牢獄に閉じ込められているのは囚人ナンバーWKD4496。ロックフォート島の私設刑務所に送られてくる者としては珍しく若い女だ。ここはアンブレラにとって都合の悪い、ある程度以上の機密に触れた者を隔離し、秘密裡に処理するための ”処刑島” であると聞いている。事実、囚人護送隊長を兼任するロドリゴはこれまで何人もの人間をこの地に送り届けてきたが、解放されて帰りの便に乗った囚人はただのひとりもいなかった。そのような場所に、二十歳にもならぬうら若い娘が移送されるなど通常は考えられない。
    だが、ロドリゴはその理由をある程度は知っている。なぜならこの娘はパリ研究所ビルに単身潜入した”イカレた”女であり、多数の死傷者を出して―これは侵入に過剰反応した上層部が、戦闘へりによる銃撃まで命じたのが主な理由であるのだが―ようやく捕らえたのが、警備責任者のひとりである彼自身であったからだ。
    囚人の名はクレア・レッドフィールド。現在アンブレラの最重要監視人物としてリストアップされている男、クリス・レッドフィールドの実妹である。世界全域に広がるアンブレラ非公式監視ネットワークさえ満足に所在を捕捉しきれないこの兄を捜すためだけに、”表”の施設ではトップクラスの厳重警備を誇るパリ研究所に忍び込み、あまつさえ様々な機密情報まで閲覧してのけたのだ。確かに、これではただの不法侵入者として処理などできない。素人離れした行動力ととっさの判断の的確さを考えれば、恐らくは空軍と警察特殊部隊上がろの兄クリスに、何らかの訓練を施されていると推測できた。
    しかし、 顔も知らぬ組織上層部が躍起になって彼女を闇に葬ろうとした背景には、 この侵入事件にとどまらぬ別の理由が存在するのだとロドリゴは睨んでいた。 すなわち、 三ヵ月前に全世界に衝撃を与えたあの事件――アメリカ中西部の都市ラクーンシティに極めて伝染性の強い新種の奇病が発生し、 その伝播を食い止めるため米軍がミサイル攻撃を行なった忌.まわしい大災害――十万人に上る犠牲都を出し、 アメリカにとっては南北戦争以来の本土での大量死神となったラクーン消滅の、 数少ない生還者のひとりがクレアであるのだという噂が、 ロドリゴ程度の地位しかない人間の耳にも囁かれている。
    公式には合衆国政府も、 あらゆるマスコミも言明してはいないが、 ラクーンシティはいわゆるアンブレラの企業城下町であったことはジュニア・ハイスクールの生徒だって知っている。 だとすればあの街で起こった奇病とは、 どう推察してもアンブレラの暗部――ウィルス兵器開発部門が原因であったとしか考えられない。 そして事件の生き残りであるクレアが体験したであろうことは、 アンブレラを揺るがす恐るべき真実を暴きかぬないのだ――だからこそ上層部は彼女をわざわざ、 極秘ルートを用いてパリからこの南米の孤島ロックフォートの刑務所へと移送したのだとロドリゴは考えている。 社会から隔絶されたこの地でひっそりと、 クレアの生に募を引くために――。

Bibliography

Sources