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CLUB96 interview with Tomohiro Kanemoto

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CLUB96 interviewed Tomohiro Kanemoto in regards to his BIOHAZARD Cafe & Grill S.T.A.R.S. venture, which opened the month before.

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CLUB96 interview 29 - Cafe & Grill sign

7月にオープンしたばかりのバイオハザード カフェ&グリル S.T.A.R.S.に潜入!
企画・プロデュースを担当された兼元知大氏へのインタビューをお届けしよう。

――まずは、バイオハザード カフェ&グリル S.T.A.R.S.のコンセプトをお聞かせください。

兼元知大氏(以下、兼元):『バイオ』のファン層も含めて、大人が楽しめるレストランというところですね。『バイオ』は、子どもがあまり登場しない作品でもありますし。それとゾンビが出てきてぐちゃぐちゃ、というようなものにしたくないというのがありました。要するに、ちゃんとした食事を楽しんでもらいたいと。もちろん『バイオハザード』らしさもちゃんと入れていまして、S.T.A.R.S.隊員のための憩いの場というお店になっています。

――こちらのお店は、1998年の7月、ラクーンシティにバイオハザードが起こる直前という設定だそうですが。

兼元:そのタイミングにしたのは、1998年の7月を境にした、バイオハザードが発生するかしないかの時期しかないと思ったからなんです。バイオハザードが起こる前だと、アンブレラも健全に普通の製薬会社としてやっているわけじゃないですか、表向きは。洋館事件が起こる直前、バイオハザードの兆しが見え始めた時期でないと『バイオ』らしさは出せないと思ったんです。逆にそれ以降だと、ラクーンシティが完全に崩壊しちゃいますしね。そうなるとレストランとしては相容れない状況なので、ピンポイントで1998年7月しかないと。

――なるほど、絶妙なタイミングということですね。

CLUB96 interview 29 - Promotional documents


兼元:テーブルの上にランチョンペーパーとしてご用意しているラクーンシティの新聞、デイリーラクーンがあるんですが、そこにも行方不明など不可解な事件が多発していて、S.T.A.R.S.が調査を命じられたという記事が載っています。その時期であれば、S.T.A.R.S.がまだ捜査中で忙しいながらも合間に来るバーというものが成り立つのではないかと。

――それで当時の雰囲気を再現しているわけですね。

兼元:そうですね。店内のBGMも1998年7月までのビルボードチャートに入っている曲しか使っていません。それが大人の方にとっては懐かしい曲だよね、ということにもなっているようです。

――そもそも、こちらのお店を出店された経緯はどのようなものだったのでしょう。

兼元:昨年、『バイオ』シリーズが15周年を迎えて、それを記念して何かできないかというお話をカプコンさんからいただいたんですね。当初は、僕にお話をいただくということはレストランかなと思いつつ、実は『バイオ』でレストランはいかがなものだろうと思っていたんです。『バイオ』でレストランというと、気持ちの悪いお肉が出てくるとか、ゾンビが出てくるとかそういったイメージをお持ちの方が多いのではと思うんです。それだと、食事をする場所としてはふさわしくないと考えていたので、それと違う世界観ができるのであれば、レストランをやりたいなと。僕が今まで携わってきたタイトルのレストランと顧客層もターゲットもまったく違うであろうということも踏まえ、20代以上の大人の方がゆったりと楽しめる場所が作れるのであれば、ぜひやりましょうというのがスタートでしたね。

――来店されるお客さんは、やはり狙い通りの大人の方が多そうですね。

兼元:大人の方にたくさん来ていただいているのは狙い通りなのですが、ここ渋谷パルコでやるにあたって、新しいファン層の獲得も命題としてありまして、女性の方にもたくさん来ていただきたいなと。そういう思いで作りましたので、例えば、ダンスチームのS.T.A.R.S. ANGELIQUE(アンジェリック)の衣装も、女性から見てもいやらしすぎない、男性から見るとちょっとセクシーという線を、女性の目線から選びましたので。

――確かに、彼女たちは健康的なセクシーさがありますね。

CLUB96 interview 29 - Dancer


兼元:新しいファン層として『バイオハザード』の映画しか観たことがない、あるいは名前しか知らないというお客さま、とくに女性の方なんですけれど、その方たちに来たいと思っていただける雰囲気を作りたいという思いがありました。言い換えれば、男性が女性を連れて入りやすいという雰囲気でもあるのですけど。それはある程度うまくいっていまして、実は女性のお客さまのほうが多いんですよ。男性、女性の割合ですと4:6くらいなんです。

――それは意外ですね。

兼元:僕も意外でした。女性の方に来ていただきたいといっても、8:2くらいで男性のほうが多いだろうと思っていたんです。でも、それ以上にびっくりしたのが、海外のお客さまがとても多くいらしていることですね。

――観光で日本を訪れている方が多いのですか?

CLUB96 interview 29 - Customer


兼元:観光の方も多いですね。お二人くらいで来られる方が多いでしょうか。日本でお勤めの方も団体でいらっしゃったりもしましたね。こちらでは、一日に数回ショウタイムが設けているのですが、海外のお客さまの3人に1人は「Amazing!」と言っていただいています。

――ノリノリで楽しんでいる姿が浮かびますね。

~後編はショウの魅力、そしてカフェ&グリル S.T.A.R.S.の知られざる裏設定をお届けします~

CLUB96 interview 30 - Dancers


――バイオハザード カフェ&グリル S.T.A.R.S.の目玉のひとつ、ショウタイムですが、かなり凝っていますね。

兼元:はい、S.T.A.R.S. ANGELIQUE(アンジェリック)のダンスを交えながら進行するショウになっています。店内の奥に立っているタイラントが覚醒し、それをS.T.A.R.S.隊員であるお客さまと力を合わせて鎮圧するという、店内が一体となるイベントですね。エンターテインメントとしてかなり完成されたものができたと思っています。

――アンジェリックの皆さんは料理のサーブもしつつ、ダンスでタイラントとも戦うのですね。

兼元:そうなんです。このお店はS.T.A.R.S.隊員専用のレストランで、店員自体もS.T.A.R.S.の隊員なんですね。彼女たちアンジェリックは、レベッカのような新人隊員をイメージしています。衣装もレベッカを若干意識しているんですよ。リメイク版「バイオハザード」に登場する、レベッカのエクストラコスチュームなんですが、ウェスタン風のベストとショートパンツ姿がベースになっています。ただし、アンジェリックたちは新米のレベッカよりもまだまだヒヨっ子という設定で、ここで修業も兼ねて働いているという形です。

――例えるならアイドルグループの研究生のような立ち位置でしょうか。

兼元:そのとおりです。ただ、彼女たちもれっきとしたS.T.A.R.S.隊員であるので、何か事件が発生すれば当然、銃を持って立ち向かいます。なので、タイラントが暴れ出す場面で、彼女たちが戦うのはごく自然のことなんです。

――さすがはS.T.A.R.S.隊員ですね。ダンスも非常にエネルギッシュですよね。

兼元:彼女たちのダンスは、マドンナのバックダンサーを務めたTAKAHIROさんにプロデュースしていただきました。彼女たち自身は、ダンサーやグラビア、実はアイドルとしても活動している子もいたりします。ダンスのレベルも極めて高いですよ。
そもそも、なぜ『バイオ』でダンス、と思われるかもしれませんが、ダンスは”言語の壁がないエンターテインメント”として海外のお客さまにも通じますし、『バイオ』を未プレイの方にも楽しんでいただけるよう取り入れました。

――なるほど。これなら誰でも展開がわかりますね。

兼元:クライマックスには、アンジェリックたちは壁に飾られている銃を取って応戦します。この壁に掛かっている銃は装飾のためだけではなく、ショウでも使うんです。ショウタイムのラストは、お客さまにも銃を構えていただき、ご協力していただくこともあります。また、ご希望であれば銃を構えての記念撮影もできますよ。

CLUB96 interview 30 - Tyrant


――それはうれしいですね。ところで、このタイラントは本当に迫力ありますね。

兼元:ヒーローのスーツなどを手掛けられているレインボー造型企画さんによる、等身大フィギュアです。数多くのクリーチャーがいる中でタイラントを選んだのは、『バイオ』の象徴的な存在であることと、このお店のコンセプトである1998年が決め手になりましたね。その当時に開発されていたB.O.W.に限るとなると、これはタイラントしかありえないと考えました。一応、設定としてS.T.A.R.S.隊員がどこからかこの試験管に入ったタイラントを発見し、監視する意味も込めて飾ってあることになっています。ちなみに、ショウタイムでのタイラントの声は、当店のイメージキャラクターであり、S.T.A.R.S.最高司令官のニコラス・ペタスさんが演じられているんですよ。

――そうだったんですね。何でも、ニコラスさんはちょくちょくお店に出没するとか……。

兼元:ええ

兼元:はい。ぜひゆっくりと食事を楽しみながら、”その時”をお待ちいただければと思います。

――もうひとつの目玉、お料理についてもお聞かせください。

兼元:来店された皆さんがS.T.A.R.S.の隊員という設定ですので、隊員らしく豪快に食べていただきたいということで、お肉の食べ放題をやっています。お客さまの目の前でお肉をサーブするシュラスコスタイルです。サーブするのはもちろん、アンジェリックたちです。

――お肉を好きなだけ切り分けてもらえるわけですね。

兼元:はい。皆さん、たくさん召し上がっていただいています。私たちとしても、「もうお肉はしばらく食べなくてもいいや」と思われるくらい、お腹一杯になっていただきたいですね。そして、月に1回くらい、またお肉が食べたくなったときにこのお店を思い出していただければ。「ちょっとお肉食べに行きたいな」、「だったらバイオのカフェ行こうよ」っていうノリで来ていただければうれしいですね。

――リピーターになっている方も多そうですね。

兼元:ええ、ご来店された方にスタンプカードをお渡ししているんですけど、もうすでに3枚目になった方もいらっしゃいますよ。1枚につき25個のスタンプを集めると新しいカードになるんですが、1枚目がレベッカ、2枚目はバリーというように、それぞれ絵柄が違うんです。今のところ、スタンプカードは5枚目までご用意しています。カードを更新するごとに非売品グッズを差し上げていますので、ぜひゲットしていただきたいですね。1枚目を達成した際のグッズは、お店でも使っているオリジナルビアグラスです。次のグッズやカードの絵柄がどうなるかはお楽しみです。

CLUB96 interview 30 - Food


――ビアグラスもそうですが、料理に使われる食器類にさりげなくロゴがあしらわれていたりするのも素敵ですね。

兼元:カップやウィスキーボトルなどもオリジナルなんですよ。S.T.A.R.S.は特殊部隊ということで、軍用食をモチーフに飯盒をなどを使ってみたりもしていますので、目でも楽しんでいただけるかと思います。
そういえば、食器類はとくにお客さまからのお問い合わせが多くて、あるとき「どうしても売ってほしい」という海外のお客さまもいらっしゃって……。そのうちグッズとして販売できる日がくるかもしれません。

――では、今後の展望をお伺いできますか。

兼元:当初から心がけていることですが、今後も『バイオ』のファンの方でも、まだプレイされたことない方でも楽しめる場所にしたいと思っています。
『バイオ』のファンの方は、タイラントや銃などの装飾の部分でも楽しんでいただけるかと思うのですが、未プレイの方にとってはエンターテインメントとしてのショウが完成されているということ、料理がおいしいことのふたつがより重要になってくると思います。このふたつはもちろんファンの方でも同じだと思いますので、そこは本当にこだわっていきたいですね。
ショウについても、僕自身はこのショウを何百回も見ていますが、まだ飽きていないんです。ダンスを見ているだけでも楽しいですし、タイラントとの戦いでも皆さんが一緒になって盛り上がっています。このショウをご覧になって「よかったね。また来たいね」って思っていただけるように、アンジェリックたちも日々頑張っています。また、当店には女性同士で来られる方も多く、女性のお客さまからは「男性店員さんもぜひ」という声も寄せられているので、それは今後の課題として取り組んでいきたいですね。

CLUB96 interview 30 - Uniform


――最後となりますが、読者にメッセージをお願いします。

兼元:『バイオ』のお店と聞いて、「ゾンビが出てきたら食事なんてできないよね」って思う方もいらっしゃるかもしれませんが、バイオハザード カフェ&グリル S.T.A.R.S.は、ちゃんとしたお食事と心地よい空間をご提供しています。いつでも美味しいお料理と、元気でかわいい隊員たちがお待ちしています。彼女たちとちょっとした会話を楽しんでいただきつつ、『バイオハザード』の世界を楽しんでいただきたいなと思っています。メニューも食べ放題だけでなく、アラカルトも始まりますので、とにかく気軽に遊びにいらしてください。とくに平日のお昼が狙い目ですよ。

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